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君が消えた。


どこに行ってしまったのだろう。
いつでも傍にいてくれたのに……。
君が行きそうな場所が分からない。
趣味も覚えてない。
だって、ずっと隣で笑ってくれてたから、知る必要なんてなかったんだ。


街中を歩いて君を捜した。
道行く人に尋ねても、近くの公園に行っても
――キミガ、イナイ。

ネコにだって聞いてみた。
「俺の彼女を知らないかい?」
「にゃー」
真新しい赤い首輪を着けたそいつは、一声鳴くとそっぽを向いて行ってしまった。

赤。
そうだ、赤い色。
つきあい始めた頃に、赤い色が大好きだって言っていた。

赤い色があるところに、いるのかもしれない。

スーパーの林檎売り場、街中のポスト、バラ園だって行ってみた。
だけど、君は見つからない。


思い当たる場所は全部ハズレてトボトボ歩いていると、赤い車を見つけた。
消防車だ。
その奥には真っ赤な家が建っている。
赤々と、俺の目には輝いているように映った。


ねぇ、そこにいるの?
俺、寂しいよ。
君を見つけたら、今度こそ両の腕から離さないから。
もっともっと君の近くにいるから。

だから。




……おいて逝かないで。






†††
お題の『紅』を考えてる時に浮かんだもの。
でも、個人的に紅では似つかわしくないと感じて却下orz
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